今回は、炊飯器で炊きあがったごはんの保存方法について書いてみたいと思います。
炊飯器は、昔に比べると性能がかなり上がって、
安いものでも美味しく炊き上げることができるのですが、問題はそのあとの保存方法。
その日のうちに食べ切れるのならいいのですが、
残って、そのまま炊飯器で保存していると、
どんどん熱が加えられ、色は茶色く変色、舌触りや味も一気に落ちてしまいます。
茶色く変色したご飯というと、
昔何かで見たことがあるのですが、
「あれ? いつ炊き込みご飯なんて作ったの?」
「え? 炊き込みご飯なんて作ってないよ」
二人「・・・」
という話を、いつも思い出します。
・・・って、どうでもいいですね(汗)
それはともかく、
保存技術だけは、昔と変わらずで、
「熱を保ちつつ、炊きたてのように何日も残す」というのはやはり難しいのでしょうね。
しかし、私のやっている保存方法ならば、
どんな炊飯器でも問題なく、おいしく保存することができます。
「ごはん余って、いつも茶色くなっておいしくないなぁ・・・
毎回炊くのも面倒だし・・・」
という方は、ぜひ試してみてください。
2つの家電を使うだけで解決!
まずはなくとも、初めに炊飯器でごはんを炊きましょう。
いつも通り、米を研ぐ(洗う)→水量を測って炊飯器へ→炊飯する。
と、説明書通りにやれば問題なくおいしいごはんが炊きあがります。
最近のお米は精米技術が進んでいて、
無洗米でなくても、ほとんどヌカや汚れは無いそうですので、
本当に軽く研ぐだけでいいそうです。
なので、私の場合は、
1,釜に直接、分量の米を入れる(保存が効くので私は5合炊いています)
2,蛇口から釜に水をゆるく入れながら研ぐ
3,水が溢れてきたら、水を止め、米がでないように手で押さえながら、研いだ水を捨てる
と、ざっと軽く研ぐやり方でやっています。
全部水を捨てようとすると、米がでてしまうので、少し白い水が残りますが、
あの白い水は汚れではなく、米からでた「でんぷん」なので問題ありません。

むしろ、白い水を全部捨ててしまうと、ボソボソした炊きあがりになってしまいますので、
汚れと思って、
「水が透明になるまで洗う!」
というのはやめたほうがいいようです。
と、保存方法の話なのに、研ぎ方の話になってしまいましたが、
とにかくごはん炊き上げてしまいましょう。



以上になります。
「え、これだけ?」
と思われたでしょうが、これだけです。
炊飯器の保温機能つかって、
どうやっても、熱を加えると、味が劣化していくというのなら、
「素直に、別に冷やして保存しておけばいい」のが、たどり着いた答えでした。
少なくとも、2の工程の、自然に4~5時間おいた程度では、ごはんは傷んだことはありませんし、
冷蔵庫にしまっておけば「2週間」は余裕で保存できます。
食べる時は、



これは保存2週間程のものですが、見ての通り、ほとんど炊きたてと変わりません。
見た目だけでなく、味や舌触り、そしてアツアツと、炊きたてごはんとほとんど変わりません。
さすがに、「炊きたてとまるっきり一緒」ではありませんが、少なくとも、熱を加えすぎて茶色くなり、ボソボソになってしまったごはんよりは、ずっとおいしいと断言いたします。

感覚としては、チンして食べる「レトルトごはん」に近いでしょうか。
しかし、当然こちらのほうが、はるかにリーズナブルとなっています。
あとは、カレーなどをかけていただきましょう。
最近はカレーもチンしてできるものが多く、湯煎する必要がなくなって便利な時代になったものです。

ちなみに、カレーは
「エスビー食品 神田カレーグランプリ 欧風カレーボンディ チーズカレー」 が一番美味しいと思っていますが・・・
味覚だけは、本当に千差万別ですからね。必ずしもオススメとは言いません。

保存、食べるときの注意点
釜を冷蔵庫に保存する時は、必ず釜を素手で持てるくらいまで冷ましてください。
熱いまま入れたら、確実に冷蔵庫が痛みます。
保存の期間は「2週間」を目処に、食べきってください。
(1ヶ月放置してしまったことがあったのですが、
さすがにごはんが少し緑に変色してしまっていたので処分しました・・・)
少なくとも、大阪府下の温度では、2週間で傷んだことはありませんが
蒸し暑い環境によっては(沖縄県など)、
ごはんが痛みが早い可能性もありますので、
冷ごはんをよそったら、素早く冷蔵庫に戻すなどして注意してください。
また、電子レンジでチンする時は、「必ず陶器製のお皿」を作ってください。
鉄やアルミ、プラスチック製のものを使うと、放電や融解を起こし大変危険です!
さらに、チンしたお皿は熱くなっていますので、
ぬれふきんを使うなどして、やけどに気をつけて取り出してください。
手に持てないくらい熱くなっているため、
この方法の欠点として、「茶碗などは熱くて素手で持てない」点がありますので
お子さんに、茶碗を持たせて食べさせたいという時などは、
別の茶碗に移し替えてあげましょう。
以上のように気をつける点はありますが、この保存方法ですと、
2週間は、炊きたて(に匹敵する)ごはんを好きな時に食べることができますので、
「ごはんは好きだけど、
炊飯器にあまったごはんは茶色くなっておいしくないな~・・・」
と、お嘆きの方はぜひ試してみてください。
※ 余談ですが、
無洗米とは「研ぐ必要が無い、すでに洗ったお米」のことで、
決して「一度も洗ってなく、洗う必要があるお米」ではありません。
(意外と逆に思っておられる方が多いので・・・)